留年について
今日は前にちらっと話した留年の話をしたいと思います。
決断
「留年する」と言うと、単位やら成績やらの良くないイメージがくっついてきますが、僕の場合は一言でいうと「語学留学」です。大体よく聞かれる質問の答えをまとめて載せておくと、
- オーストラリアのブリスベンという都市にホームステイし、
- 現地の語学学校に3か月間(10月上旬~1月中旬)留学する。
- 大学は秋学期を休学することになるので今年その期間の単位の回収はできず、
- 結果1年留年し、2020年度に就活、卒論に臨む。
- できた時間で、今しかできないことにたくさん挑戦したい。
こんな感じ。今まさにビザの申請のために書類をそろえているところです。
どうして??
めちゃ聞かれます。ちょっと前まで「教員になります」とか言ってたやつが急に採用試験も卒論もほっぽり出して海外に行くわけだから、そりゃっそうなるよねっちゅー話。
これに対してもしっかり書いておきます。
- 社会人になる前に海外に行ってみたい
- 触れたことのない生活文化や多くの人々、価値観に出会ってみたい
- 言葉もまともに伝わらない超アウェイな環境に飛び出し、自信をつけたい
- 積極的にしゃべらないといけない状況で、話す力、度胸を身に着けたい
- 海外に友達を作りたい
ちょっとかぶってるものもあるけど、バーッと書き出すとこんな感じ。要するに、人として成長したい。海外に行けばそれが得られると、そう思ったわけです。実際、長期間海外に行った友達とか、そういう経験のある大人とか見てると、まあ例外なく「この人おもしれえ」ってなる。発想のスケールとか、行動の大胆さとか、言葉にできないオーラみたいなものとか。
なぜ今??
これもめちゃ聞かれます。確かに、卒業が見えてくる大学4年生でこの決断をするやつはなかなか見たことがない。じゃあなぜか。それは、
単純に気付くのが遅かった。
これに尽きる。大学に入ったころは教師になることしか頭になく、その安定志向がいろんな発想を遮っていた。海外に興味がなかったわけではないが、サークル活動などの充実のせい(おかげ)で、なかなか将来の自分やそのために今やるべきことを本気で考える時間が取れていなかったんだと思う。
しかし、杉田次官は帰ってこない。
いやだれだよ、杉田次官って。(ぼくのPCたまにわけわからん変換ミスする)
過ぎた時間は帰ってこないので、それを嘆いてもしょうがない。むしろギリギリセーフととらえるべきだ。
事実、留学という決断に至ることができ、逆にできたいなかったら後悔していただろう。卒業が遠のいた1年分、いやそれ以上のものを得られるように過ごせばいいのだ。てか、必ずそうしたい。
このタイミングではあるものの、僕がこういうことに気付けた一つのきっかけはサイコロ旅*1だ。細かくは旅の記事でちゃんと書こうと思う。
親とかは反対しなかったの?
これもまあ聞かれます。回答からいうと、
父「いいんじゃない?パパも留年*2してるし」
母「まだ安心できないのね、、行くからにはしっかりやりなさいよ?」
って感じ。
この両親にはいくら感謝してもしきれない。もちろん費用(100万くらい)も出していただいた。
基本、我が家の法律である父は、細かいことにはとてもうるさくて、酒が入るなどすると、玄関の靴がそろってないと外に投げ捨てるような人間であるが(笑)、子どもの純粋な「やってみたい」には一切反対しない。塾や習い事もいろいろさせてもらったし、進学先に口を出されたこともない。
周りの友達の話を聞いていて、うちがわりと特殊なことはわかっていたけれど、改めて自分はとても恵まれているんだな思った出来事だった。一人暮らしを始める前はとてもそんなこと思えなかったが、今では本気で親孝行したいと思うようになった。
居心地のいい場所から飛び出すこと
先日のブログでは「彼方のアストラ」の話をしたが、それと同じぐらい泣かされている大好きな漫画の一つに「ちはやふる」というのがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B5%E3%82%8B
競技かるたを題材とした少女漫画なのだが、マージで面白い。まあ内容はいいとして、この漫画に机くん(本名は駒野くん)という頭のいいキャラクターが出てくるのだが、その机くんが千早に勉強を教えるシーンで出てくる「物事を上達させるポイント」として、
「居心地の良い場所から出ていく」というものを挙げていた。
僕の留学はまさにこれなんじゃないか、これを本能が求めていたのではないか、とか考えた。僕が生きていくうえで、まだ知らない世界が多すぎる。教師になって高校生に将来の話なんてまだとてもできない。とにかく広い世界を知ろう、まだ遅くない。
ちなみにこの3月に、3年間続けた塾のバイトをやめてカラオケ店員になったのもこの思考がどこかにあったからかもしれない。
代わりに失ったもの
もちろん何もリスクがなかったわけではない。
年に一度のサークルの大きなライブや大学生最後の秋の学祭、冬にあるソラマチのイベントなどでバンドとして歌うことはできなくなったし、年末にある背徳の薔薇のライブにもいけないことが分かった。そもそも残り少ない同期や後輩と一緒に過ごせる時間が一気に減ってしまうことを考えると、辛くないわけはない。
それでも、いろんなものを天秤にかけ、最後は自分が成長すること、今しかできない事をすることを優先する結果になった。なにより、これが一番後悔の無い決断だ。
その分、戻ってからの時間は、みんなと楽しく過ごすことに全力を注ぎたい。
勉強しよう
英語、別にそこまで得意なわけではない。スピーキングリスニングに関してはホントにやばい。勉強します。ほんとに。