就活の話 その2

さて、11月。

オーストラリアに来たとは言えど、のうちの数時間くらいは自分の娯楽100%な時間も持ちたいもので(僕はこれをストレスを溜めないためと合理化している)、動画アプリで好きなプロ麻雀選手の試合や、ゲーム実況(これに関してはたまに英語のも)を見ることがある。

が、今週末はちょっといつもと違うものに時間を割いた。

 

きっかけは一本の生放送

話は遡って数ヶ月前、あるドライブ旅(まだ記事に書いてない)の途中のこと。

今年まともに就職先が決まってないor就職しない4年生三人ということもあり、将来の話になった。

その時ある一人が言っていたのが、自己分析の大切さ。その話によれば、彼はノート数冊分の書き込みをし、自分の軸を作り上げたとか。

あまり細かい内容までは聞かなかったけれど、僕も自己分析はしっかりすべきだとは思っていたので、彼が参考にしたというYouTuberを一応チャンネル登録しておいたのだった。

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そしてこの11/8、そのYouTuberによる生放送をたまたま見つけたことにより、自分と向き合い直すきっかけを得た。

それがこちら。

 

www.youtube.com


この人の名は「Utsuさん」。

細かいプロフィールは調べればすぐに出てくるので割愛するがまあすごい人。この動画を全て見たわけではないが、とりあえず数分間喋り雰囲気を見た感想は「テレビに出てきそう」。つまり話がおもしろいわかりやすい

 

これをきっかけに他の動画やブログもいくつか見てみたところ、この方の言う「人生の目的」と言う考え方がとてもしっくりくる。読んでいてワクワクする。

人生の目的論↓

 

3utsu.com

これを見て僕も「人生の目的をちゃんと持ちたい」「そのための仕事に就きたい」と思った。そして何より、「まだ間に合うかも」と言う気になれた。今まさに自己分析を始めているところだ。

 

と言うのも、上のような思いを持ったのは今回が初めてのことではない。就活というイベントが大学受験の何倍も多様で、難しく貴重な経験であるかはわかっているつもりであるし、本気でチャレンジして出来ること全部やって、後悔ない仕事選びがしたいと思っていたのも事実。

 

ただ、気付けば「時間がない(と決めつけていた)から」「業界も(簡単に決めてしまったから」「(めんどくさいから)」と身勝手な合理化をして、今考えれば大して深く考えたわけでもないゲーム業界に絞った就活をしようとし、だめなら教員になればいい、なんててきとーな考えを持っていた。これは僕のある性質によるものだと考えられる。

 

真面目系ポンコツ

これを書きながら思い出したが、僕には昔から良くも悪くも「そこそこで済ます」という癖があった。

 

大学選びでは成績的に考えることもできた偏差値のより高い学校を視野に入れず、(近いという最大の要因があったとはいえど)そこそこで済ます

遊びやバイトに時間をとられ、大学のレポートをそこそこで済ます

サークルでは温度感や仲間の雰囲気に合わせ、技術的な面はそこそこで済ます

 

 

真面目系ポンコツというのはもはや自他ともに認める(?)代名詞になっていた。

もちろん、すべてが間違っているとは思わない。この大学だからできたことや気付けたことはたくさんあるし、力を抜いたからこそその時間と労力でいろんな「無駄なようで無駄でない事」を学んだ。ただ、「そこそこで済ませた罪」は大抵「後悔」という形で帰ってくる。そしてそれは得てして一度きりではない。

 

そして何より、この一見うまくやっているようにも思えるこのやり方は、最大にして最悪の失敗を僕にもたらした。

「大きな失敗をしてこなかったこと」。

これに関しては少し自覚があった。(学校教科の)勉強、スポーツ、音楽、大抵それなりにはこなし、受験もわけわからんほど成功。今まで落ちたのは二輪免許の卒業検定くらいだろう。開始10秒もせず最初のカーブでふらついて足ついて脱輪扱い、あれはひどかった。

しいて言うと、中高の野球部に関しては下手だったので活躍はほとんどしていないが、真面目さと人望のおかげで存在価値はそれなりに保てていたとは思う。

父親はよく

「お前は先生になっても『分からない人の気持ち』が分からないかもな笑」

「もっと失敗したほうがいいと思うよ」

と僕に言った。ただの飲んだくれではなかったようだ。

 

なぜこうなったのか。これはもちろん、本当に全力で挑戦したことがほとんどないからだろう。ここで気付く。飽き性という性質はすなわち「全力で挑戦できない、あるいはできるほどのものを見つけられていないこと」を意味するのでは?

 

じゃあどうするの??

ぶっちゃけ、設定するゴールによってはこの生き方も悪くはないと思う。こうやっていれば多分何らかの職には就けるし、まあそれなりにはやっていけるだろう。そのくらいの自信はある(もはや自信と呼べるものではないかもしれないが)。けどもしその先、そうやって見つけた仕事で何らかの不満をもった時、必ず後悔することになるだろう。

じゃあ、ちょっと変わってみよう。こんな時に便利な言葉を、幸運なことに僕は高校の時の顧問からいただいている。

「失敗しても現状維持」

失敗しても、もともとうまくできない自分がそのままうまくできない自分であり続けるだけ。でももし成功すれば、変わることができる。トライこそ正義。がんばれニッポン。

 

こんなことを長々と考えるきっかけを、ありがたいことに一本の動画、一人のYouTuberからもらってしまった。それにしても僕はツイている。

 

いい休日だった。